西のハトからミミシへ(南嶋奇譚Ⅱ・ガイドブックに載っていない与那国島4)

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Aさんと合流して2日目、

この日も怒涛の遺構探検となった。

まず向かったのは島の西部、、

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西のハトへの入口

Aさんが草むらの中へ吸い込まれるように入っていく。

後を追い茂みの中に入っていくと巨大な岩々の塊があった。

その周辺を木々の枝や草をよけながら周っていく。

最初に目についたのが、

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3本指の足跡?

岩の表面に見える3本指の足跡のようなくぼみ、、

自分の足を岩の横に添えてみると少し人間のサイズより大きめの足跡?であった。

次に磐群の裏側に回ると一風変わった形をした岩があった。

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西のハト

Aさんによると鳥の形をした岩らしい。鳥であればデフォルメされた造形が面白い。

周囲の岩の表面にはヘビがくねったような曲線の模様がたくさん見えた。

こんな変わった形をした岩も、、

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少し顔のようにも見える、、

そして岩たちの周囲を回っていると、、、、

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西のハト

西の方を向くハトの後姿を発見、、

これは、、、ハトにしか見えん!

羽根をよく見ると、

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西のハトの翼の格子模様と上部の曲線

縦横の格子状の模様や上部にはほかの岩にもみられたヘビのようなくねった曲線模様もある。

森の中に突然姿を現したハト、、

日本最西端の島のそのまた西の森の中に、西に向かってたたずむ鳥のような岩、西に沈む太陽を追いかけるために羽根を休めているのか、、あるいは死者の魂を載せる乗り物なのか、

もしかすると神話に出てくる天鳥船(アメノトリフネ)なのかもしれない、、妄想が広がる、、、

この場所は西のハトポイントとしておこう(勝手に命名)

西のハトを後にして次に向かったのは、ミミシ

ついに与那国に来るきっかけとなったミミシに向かう。

久部良岳のすそ野の道の途中で車を止めた。ここが入り口なのかとAさんに聞くと、道なんかないからどこから上がってもいいということであった。車の通行の邪魔にならないように極力側溝ぎりぎりに車を止めジャングルに突入する。

傾斜がきつい、木の枝につかまりながら上を目指す。しばらくすると岩の根元が見えてきた。3つの石のどこにいるのかは岩が大きすぎてよくわからない。

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ミミシの前の看板のような板状の岩

東に移動しながらミミシの端を確認する。ようやく東側の岩にたどり着くと東側周りでミミシの裏側にまわる。ミミシの裏側は少し窪地になった空間が広がっている。いくつかの岩が周辺に散らばっている。

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ミミシの上からは飛行場そして海が見える。

足を滑らせたらひとたまりもない、、ギャランティーのない世界に立っている、、?

何を言っているか意味が分からない。

とにかくものすごい恐怖心とそれを上回る格別の景色と達成感に浸っていた。

ミミシの3柱の岩たちは、Aさんによると真ん中がミルクユの女神、西が光(太陽?)そして東が鏡を意味しているという。その解釈がいつ誰によってなされたものかはよくわからなかったが、ミルクユと言えばベトナムなど東南アジアから台湾、南西諸島にかけて弥勒菩薩と布袋尊の集合した来訪神として知られている。豊年祭の時などミルクの面をかぶった神事が行われるようだ。

それにしてもミルク神に男女の性別があることも面白い。

ちなみにAさんによると与那国島ではミルクユの女面は比川集落の某家系に伝わっているがその一族は那覇に移動しているとのこと。またミルクユの男面は祖納集落のある一族に伝わっているとのこと。

三女神とミルクユの女神にどのような関係があるのだろう、、

ミミシの岩が光や鏡を意味するとはどのような意味になるのか?

Aさんのお姉さんはいわゆる神の声が聞こえる人で、町長選挙の時などは当選者の得票数を下一桁まであてたこともあるという。Aさんは導かれるまま与那国の山を歩き海辺を歩いて今まで数多くの太古の遺構ではないかと思える場所を見つけてきた。これらの遺構はAさんの家族であっても必ずしも知っているわけではなく、まして島民で知っている人はほとんどいないという。そのような遺構に導かれるAさんも神に導かれている一人であるかもしれない。

それらの遺構を見つけるとお姉さんをその場に連れていき、お姉さんを通じてその場にまつわる物語を紡ぎだしてきたようだ。中にはAさんの家系に伝わる父親から聞いた話なども混ざっている。そして最近ではお姉さんの体調がすぐれないためお姉さんから神の声を聴くことは難しくなっているようだ。

Aさんが語る、その場その場での説明には、島に昔から伝わっている伝承、家族に伝わっている伝承、Aさん自身の考察、お姉さんからの伝え、他島のユタなど神事をしている人たちからの話、そして知人や来島者からの声(中にはいわゆるスピリチュアル系の方々もいるよう。)そのようなものが混ざって話が形作られている。

まさに伝承とはこのように時代とともにその時その時に生きる人々の影響を受けながら守られまたは形を変えながら伝わっていくものだ。Aさんの話を聞いているとそのような伝承が伝わっていく、その生々しい現場に立ち会っているようにも思える。

そのような場にあっても物言わぬ遺構や遺物は力強くその存在をアピールしている。

ミミシを後にし、Aさんのバナナ畑によった。

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バナナ

バナナの青い実がたくさん育っていた。

 

南嶋奇譚・・ガイドブックに載っていない与那国島編

ヘビ岩・顔石・磐座・亀石そしてパパイヤ(南嶋奇譚Ⅱ・ガイドブックに載っていない与那国島3) 女神の拝所・海底遺跡の拝所(南嶋奇譚Ⅱ・ガイドブックに載っていない与那国島5)
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