久部良岳にやってきた(南東奇譚・ガイドブックに載っていない与那国島2)

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那覇から与那国まではプロペラ機で80分ほど、

空港に着くとレンタカーショップの方と合流する。

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与那国空港

与那国島には3つの集落がある。

そのうち町役場などがある祖納(そない)集落は一番大きい。

宿もこの集落にとった。

大きいといっても平成7年9月のデータでは、島全体で1017世帯、人口1660人の規模である。

30年ほど前にミャンマーのパガンに行ったとき、現地の人が町の人口は8000人でみんな顔見知りと言っていた。島の人口1660人でその内自衛隊の隊員が数百人規模なので、自衛隊員を除く残り1400名前後の島民たちは顔見知りどころかみんな知り合い状態かもしれない。

祖納集落の単独の人口はよくわからないけど、おそらく1000人くらいの規模の集落であろう。

ちなみに島の西側の久部良(くぶら)集落は漁港のある集落で、戦後のアメリカ占領時代は貿易港としてずいぶん栄えたらしい。そしてその久部良集落は、日本最西端の集落であり日本で最後の夕日が沈むところである。比川(ひがわ)集落は3つの集落の中で一番規模の小さい集落となる。ちなみにテレビドラマ『Dr.コトー診療所』ロケ地の一つで診療所建物があるのはこの比川集落である。この診療所を目当ての観光客もそこそこいるようだ。

祖納集落にあるレンタカーショップで手続きを済ませた。

まだ午前中で十分時間はある。

久部良岳に向かおう。

地図で見当をつけ久部良岳の登り口の駐車できそうな広場を目指す。

ネットで手に入る情報ではミミシの行き方は、今から行く登り口の広場からではなく、少し離れた「与那国島久部良岳天然保護区域碑」のあたりから登っていくとなっている。

この碑のあたりから登る方法でなくとも、事前に地図を見ていると等高線など地形から、久部良岳の登り口の広場からゆるい傾斜を登って、ミミシの裏側にたどり着くことができるのではないかとも考えていた。

いざ車を進めると迷うこともなく久部良岳の登り口広場に着いた。

一台先客の車が止まっている。

駐車広場に面したジャングルから一人の男性が出てきた。

手には網を持っている。

何か採集をしているようだ。

そのとまっている車で何か出し入れを始めた。

ミミシへ行くルートを知っていないか?情報が欲しい。

声をかけてみると聞いたことも見たこともない緑色をした甲虫を見せてくれた。

昆虫の名前もよく聞き取れなかったが、どうやら後で確認すると「ノブオオオアオコメツキ」という与那国島にしかいない甲虫のようだ。その昆虫ハンターは頂上には登ったことがないとのことで、残念ながら期待した情報は得られなかった。

昆虫ハンターと話をしていると地元の人であろうか、一台の原付が駐車スペースの横を通り過ぎ登山道の方へ進んでいくのが見えた。

久部良岳に登ってストーンサークルを探そう。できれば途中でミミシへ抜けるルートを探してみよう。

右手に広い耕作地のような場所を見ながら細い道を進む。

突然前方から猫が一匹やってきて、私の前方で立ち止まり身をすぼめて威嚇してくる。

猫にもあるのかどうかわからないが、闘争逃避反応の一歩手前の硬直状態で相手を見極めようとしているようだ。こんなにウエルカムでない猫に久しぶりに会った気がする。場の守り猫みたいなのはよくいるがここまで怖がって尚且つ威嚇してくるやつはめずらしい。なわばりに入る挨拶をして、安心してほしいと心の中で念じ横を通り過ぎる。猫は去っていった。

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登山道の猫

しばらく歩くと細い登山道に人は通れるほどの隙間のある車止めがあった。

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登山道の車止め

??さっきの原付はどこに行ったのか、、

車止めを通り過ぎさらに進んでいくと道の上の落ち葉や左右の植物の圧が強まってくる。しばらく歩いていると前方からエンジンの音が聞こえる。先ほどの原付が山の上の方からゆっくりとしたスピードで降りてくる。ということはこの原付の人は車止めをいったん引っこ抜いて通って行ったというか、、

通り過ぎる原付とぶつかる心配はあまりなかったが、すれ違う時に邪魔にならないように私も道の端によって原付を待つ。近づいた原付の人を見るとやはり網を持っている。この人も採集者か、、

声をかけると止まってくれた。ミミシへの行き方を尋ねてみた。

その人自身はミミシまで行ったことはないとのことであった。しかし知り合いにミミシに行ったことがある人がいてその人から聞いた話を教えてもらった。『この登山道からではなく久部良岳天然保護区域の碑があるところから山に入っていく。木にテープやヒモなどルートを示す目印がある。』とのことだった。やはり登山道からのルートは一般的ではないのか、、

その方にお礼を言ってさらに頂上を目指すことにした。頂上と言っても190メートルほどの高さで舗装された道も整備されているため登ること自体は難しくはない。しかし暑さによる消耗や見知らぬ山に一人で登る緊張感は多少あった。幸いハブのいない島で危険な生き物も少なそうなのでその点は安心していた。

さほどの時間を要さずに頂上にたどり着いた。

頂上は電波塔など通信施設と思わしき構造物がいくつかあった。

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久部良岳頂上の電波塔

ストーンサークルはどこ?

電波塔の奥にひっそりとそれはあった。

厳密にはストーンサークルというより信仰の場いわゆる拝所の一つであると思う。

弧を描くようにいくつかの石を配列している。

サークルを作っているようには見えなかった。

4つの比較的大きな石が弧を描くように配置されており、その4つの石がこの場の中心のように感じた。4つの石はそれぞれ個性があって何か意味するところがあるのだろう。

一つだけとがった石が目立っていた。

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久部良岳頂上の拝所

人工的な構造物であることは明らかだ。

山に降り立つ神々との交感の場であろう。

写真に収め山を下った。

駐車スペースに戻ると昆虫ハンターがまだあたりをうろうろしていた。駐車スペースに面する場所の木にバケツが二つかけてあった。よく見るとバケツにウリミバエ不妊虫放飼カゴと書いてある。どうやら作物に被害を及ぼす害虫の繁殖を防ぐ目的のようだ。

ウリミバエ不妊虫放飼カゴ ジャングル 沖縄 八重山 与那国 旅 旅行 久部良岳

木に吊り下げられたウリミバエ不妊虫放飼カゴ

久部良岳の山頂からはミミシは見えなかった。おそらく木々が邪魔をしているのか丘陵の陰に隠れているのかもしれない。次に目指すはミミシの入り口と紹介されていた久部良岳天然保護区域の碑。先ほどの原付の方もこの碑あたりが入り口であると言っていた。

久部良岳天然保護区域の碑までの道は狭い、車同士の離合もギリギリであると思う。

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ここからミミシに行けるのか?

ミミシ登山口の目印となる碑のある場所には到着した。しかしこの道路上に車を止めたままにしていいものか迷う。かといって先ほどの登山口の広場からはそこそこの距離がある。夏の日差しの中途方にくれる。碑の横の草むらをかき分け進んでみるがルートらしきものは見えなかった。植物に阻まれて前に進むのが難しい、視界も悪い、、、

だれか行ったことがある人はいないか?

いったん体制を整えて再チャレンジをするか、、

祖納集落に戻り宿にチェックインしよう。

 

 

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近日連載スタート・・南嶋奇譚 ガイドブックに載っていない与那国島

はじまり(南東奇譚・ガイドブックに載っていない与那国島1)

 

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