2033年問題とマチリ(南嶋奇譚Ⅲ・与那国島マチリ番外編)

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与那国島のマチリなど諸行事は旧暦をもとに催行されることが多い。

今まで人も変わる、マチリも変わる、岩や島も変わる、そして成長もするという視点で話を進めてきた。ここで様々な行事の起点となる暦ですら変わることがありうる、場合によっては日取りが定まらなくなりうるという話をしたい。

 

日本の暦史において、太陰太陽暦としての最後の改訂は**1844年(天保15年)**に行われた。これが「寛政暦」から「天保暦」への変更である。

主な変更点は、それまでの「平気法」から「定気法」への移行だ。

平気法: 1年(二十四節気)を時間で24等分する方法。

定気法: 太陽の軌道上の位置(黄経)を15度(360度/24)ごとに区切り、節気を進める方法。

地球は太陽を楕円軌道で回っているため、速度が一定ではない。平気法では実際の天体観測上の春分・秋分と暦がズレてしまうが、天保暦で採用された定気法はこの誤差を解消した。

このように時の政権によって暦が変わることで、祭りなどの行事の開催日が影響を受けることもあった。その後、明治に入り天保暦は太陽暦(グレゴリオ暦)に取って代わられたが、現在「旧暦」として参照されているのは、この天保暦の仕組みを継続したものである。

・太陰太陽暦の仕組み:19年7閏(置閏法)

太陰太陽暦は、月の満ち欠け(1周期約29.5日)を基準にしつつ、太陽の動き(1年365日)に合わせる暦である。

太陽暦: 1年 365.2422日 →19年で約6939.6日

太陰太陽暦: 1年(12ヶ月)は約354日だが、19年間に7回「閏月(うるうづき)」を挿入することで、太陽の動きと同期させている。

19年間の総月数は 19×12 + 7 = 235ヶ月となる。

これを日数に換算すると235ヶ月×29.53059日≒6939.7日となり、太陽暦とほぼ一致することがわかる。

・月の決定ルールと閏月の置き方
旧暦では、以下のようなルールがある。

朔日: 新月の日を月の第1日(1日)とする。

中気による月の決定:

2月:春分を含む月

5月:夏至を含む月

8月:秋分を含む月

11月:冬至を含む月

 

・24節気

立春→雨水→啓蟄→春分→清明→穀雨→立夏→小満→芒種→夏至→小暑→大暑→立秋→処暑→白露→秋分→寒露→霜降→立冬→小雪→大雪→冬至→小寒→大寒

の順で季節を表現する。

この24節気の内、立春・啓蟄・清明・立夏・芒種・小暑・立秋・白露・寒露・立冬・大雪・小寒の12の季節を正節といい、

残りの雨水・春分・穀雨・小満・夏至・大暑・処暑・秋分・霜降・小雪・冬至・大寒のことを中気という。正節と中気を合わせて節気と言う。

そして閏月は、新月と次の新月の間に中気が含まれないとそこに挿入される。これは無中置閏法と言われている。

と、ここまで説明してようやく2033年問題が語れる。国立天文台のWEBページにとても詳しく説明されている。

旧暦2033年問題について(国立天文台)

2033年は、中気を含まない月が3回もある、閏月をどこに置くか?

そして秋分を含む8月と冬至を含む11月の間に、一月しか配置できないため月の配置が破綻してしまう。天保暦のルールが当てはまらない年となる、、

現在、天保暦は公式に採用されていない暦であるため、公式の取り決めが行われない。

色々な案はあるようだが、、

つまり旧暦を基準に行事を行う主体は独自の判断を迫られることになる。

2033年のマチリはどのように日時を決めるのだろうか、、

旧暦を使って占いをしている人たちもどうするのかな、、

人も変わる、マチリも変わる、岩も変わる、島も変わる、そして暦も変わる、、

 

 

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