結局、ホーチミンでフーコック行のベドジェットが2時間遅れたためフーコックの到着は日付の変わる0時ころとなった。

宿に迎えの車を頼んでいた。到着が2時間も遅れたので、果たして車はまだ待ってくれているのかと不安もあった。しかしその心配もよそににこやかな男性が車で待っていてくれた。感謝しつつ宿に向かう。宿は島の西海岸側ロングビーチ沿いにとった。
宿に着きチェックインをしている横でさっき空港に迎えにに来てくれた男性が、チェックインカウンターの横にある飲み物のたくさん入った冷蔵庫から缶ビールを取り出し一気に飲み干した。2時間も待たされたらね、気持ちはよくわかる。こちらもビールを飲みたい気持ちがあったが、押さえて寝ることとした。
フーコックはベトナムの南の端の方、半島の西側にある島。位置的にはカンボジアの島といわれても違和感がないほどカンボジアより。プノンペンまで直線で350キロくらい、フェリーとバスを利用すれば7時間くらいで行けるとのこと。このフーコックは漢字表記では富国。どこかの保険会社のような表記をするらしい。ちなみにホーチミンで訪ねたカオダイ教は高台と書くらしい。もともと漢字文化圏のベトナムなかなか興味深い。

フーコック島観光で有名な世界一長いロープウェイのあるサンワールドには翌日行く予定。今日は一日のんびりと島を歩きで見て回りたい。
まずはビーチに向かう、ホテルから通じる細い路地を抜けた先にあるビーチ。南の島に来た気分にさせる。


ビーチを歩きながら北上していく。
行きたい場所があった。Winston’s Burgers & Beer
近くでクラフトビールが飲める店を探していた。昼の明るいうちに飲むIPAとバーガーがうまい。同じ敷地には小さなプールのついたゲストハウスがある。1か月くらいここに沈没したいなとつぶやくと、妻がいいねと言いながら微妙な表情を浮かべる。



おなかを満たしてさらに北上しながらぶらぶらする。道端には完全に脱力した犬が横たわっている。時々ニワトリが我が物顔で道を歩いている。このニワトリたちは犬や猫に襲われないのか?
歩いているとこぎれいな大きな建物が見えたのでそこの建物の人にここはショッピングモールかと尋ねたら宝石店だという。用がないので立ち去ろうとすると、その様子を見ていた女性がキンコンと話しかけてきた。何かを教えてくれようとしているらしい。キンコンという店があるのかなと思い再び北に向かって歩き続ける。
しばらく歩くと右手ににぎやかな店が見えてくる。よく見るとキングコングという名前のスーパーマーケットのようだ。さっきの女性が教えてくれたのはこれかと納得して店をのぞいてみることにした。
入り口で万引き防止のためかカバンのファスナーの穴にナイロン製の結束バンドを通し開けられないように固定された。中に入ってみると食料品から衣料品、おみやげ物まで品ぞろいは豊富。フーコックで是非購入したいと思っていた胡椒を購入した。少し小粒な胡椒であった。


娘がネイルをしたいというので少し小道に入った店に入る。私と妻は店内のマッサージ用のベッドが空いていたので横になって仕上がりを待つ。本人満足したようで店を後にする。
いったん宿に戻って一休み、娘はプールでパシャパシャしていた。
晩飯を兼ねてビーチに向かう。
海に沈む夕日、これを見れただけで今日のすべてが祝福されたように感じる。明日はサンワールドに行ってみよう。
