女神の拝所・海底遺跡の拝所(南嶋奇譚Ⅱ・ガイドブックに載っていない与那国島5)

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2日目は、朝から西のハトポイント・ミミシをまわって最後にAさんのバナナ畑を見に行った。

午後からは、これもあまり知られていない2つの拝所に連れて行ってもらった。

まずは山中の道もない場所、、

道路わきに車を止め、山中を進んでいく。草や木の枝が行く手を邪魔する。途中で干上がった小川と茶色い水のたまった沼のようなものがあった。この沼には亀が住んでいるとのこと。

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亀の住む沼

更に奥に進むと、

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サークル状の拝所

サークル状に岩が配置された拝所が現れた。

更にその横には、、

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女神の顔

うーん顔に見える、、

Aさんによると女神の顔であるとのこと。この拝所の名前はわからないとのこと。

女神に見守られているこの拝所を女神の拝所と呼ぼう。

この島は女神の島なのかもしれない、、

そして天と地をつなぐハト

海と地をつなぐ亀

ではヘビの役割は?

3女神と言えば宗像三女神、、

その内、市杵島姫命(イチキシマヒメ)は、仏教の天部弁財天と集合し、頭にヘビ(宇賀神)を載せた姿で表現されることもある。

実は頭にヘビを載せた女神には古い系譜がある。

ギリシア神話のメドゥーサはアテネに嫉妬され髪の毛をヘビに替えられた。

メドゥーサを見たものは石に替えられたという。

そしてメドゥーサも実は三姉妹の一人なのである。

石に替えられることは一見死を想起する出来事ではあるが、別の見方をすると永続性を含んだ状態をも意味しているのかもしれない。人は記念碑や石像など石の永続性に自身を仮に託すことをするではないか。

そんなメドゥーサが倒されたときに、アテネはメドゥーサの顔を盾に取り付けたといわれる。また戦闘の時にかぶるアテネのヘルメットにはヘビが描かれている。

ヘビを頭にのせる女神の系譜はいろいろと形を変え日本にも顕現しているのかもしれない。

そんなことを考えながら女神の顔を見ているとなんだかやさしく微笑んでいるようにも見えてくる。

Aさんにこの場所は島の人たちは知っているのですかと聞くと、知らないと思うと答えがかえってきた。

そんなものか、、

女神に別れを告げるのは名残惜しかったが次の拝所に向かうとしよう。

次に向かったのは島の南部の崖の上にある拝所。

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海底遺跡の拝所

ここは海底遺跡に向かった拝所であるとAさんは語った。

与那国の海底遺跡は自然物であるとか人工物であるとかいろいろな議論がある。

Aさんによると近年(1980年代)海底遺跡は有名になっているが、それ以前より地元の人は海の中に何か人工的な構造物のように見える岩場があることは認識していたそうである。そしてこの拝所は海底遺跡に向かって祈りをささげる場所であるとのこと。

拝所の先には海が見える。

地面に落ちている枯れたクバの葉は祈りをささげるときに敷物として使ったものの跡であろう。

香炉として使っているのか、白い砂のようなものが盛ってある。

先ほどの女神の拝所よりもこちらの方が近年まで拝所として機能しているように見える。

どのような人がここに来るのだろう。

この場所でも立ち去りがたい気持ちとなった。

今日見た西のハトポイント、ミミシ、女神の拝所そして海底遺跡の拝所のいずれも、強く私に働きかけてきた。忘れることのないであろう場所であった。

女神やハト、カメ、ヘビなど昨日から見てきたいろいろなものが結び付き妄想を刺激する。

情報量のとても多い一日となった。

Aさんを家に送り宿に戻ることとしよう。

 

 

南嶋奇譚・・ガイドブックに載っていない与那国島編

西のハトからミミシへ(南嶋奇譚Ⅱ・ガイドブックに載っていない与那国島4) 海神の拝所(南嶋奇譚Ⅱ・ガイドブックに載っていない与那国島6)
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