- 近日連載スタート・・南嶋奇譚 ガイドブックに載っていない与那国島
- はじまり(南嶋奇譚・ガイドブックに載っていない与那国島1)
- 久部良岳にやってきた(南嶋奇譚・ガイドブックに載っていない与那国島2)
- 久部良から祖納へ(南嶋奇譚・ガイドブックに載っていない与那国島3)
- 祖納探索(南嶋奇譚・ガイドブックに載っていない与那国島4)
- 島内ぐるぐる(南嶋奇譚・ガイドブックに載っていない与那国島5)
- 旅の終わりに(南嶋奇譚・ガイドブックに載っていない与那国島6)
- 再び与那国へ(南嶋奇譚Ⅱ・ガイドブックに載っていない与那国島1)
- 畳ビーチ4選(南嶋奇譚Ⅱ・ガイドブックに載っていない与那国島2)
- ヘビ岩・顔石・磐座・亀石そしてパパイヤ(南嶋奇譚Ⅱ・ガイドブックに載っていない与那国島3)
- 西のハトからミミシへ(南嶋奇譚Ⅱ・ガイドブックに載っていない与那国島4)
- 女神の拝所・海底遺跡の拝所(南嶋奇譚Ⅱ・ガイドブックに載っていない与那国島5)
- 海神の拝所(南嶋奇譚Ⅱ・ガイドブックに載っていない与那国島6)
- 大切な場所(南嶋奇譚Ⅱ・ガイドブックに載っていない与那国島7)
- ハトと亀(南嶋奇譚Ⅱ・ガイドブックに載っていない与那国島8)
- ハトの脚?(南嶋奇譚Ⅱ・ガイドブックに載っていない与那国島番外編)
2日目Aさん宅を訪ねた。
それまでに調べた民話や伝承の話、古地図と現在の地図の対比等々の話をした。
Aさんはよく調べたねと言い、さっそく色々見にいこうと促した。
いよいよ現地に行っていろいろな遺構を見せてもらうことができる。期待が高まる。
レンタカーにAさんを載せ、言われるがままに山の方に向かった。
山と言っても与那国島にはそんなに高い山はない。呼び方も〇△山ではなく〇△岳という言い方が一般的である。これは調べたわけではないが与那国島に限ったことではなく、沖縄では山より岳と呼ぶ方が多い様に感じる。岳と付くと剣岳や普賢岳など比較的険しい山容の山をイメージしてしまうが、少なくとも与那国島ではそういうことではないようだ。
Aさんと向かったのも穏やかな傾斜のある岳で、地図には名称の表記もないような小山であった。
Aさんに付いて小道を登ってしばらく行くと道が途絶えた。
そこから道のない山を進んでいくとすぐに岩の集まりが見えてきた。
Aさんによるとこの岩は昔、道路をつけるときに少し移動されている可能性があるとのこと。
表面には線や溝があり何かを表現しているようにも見える。Aさんは岩の溝は鳥の形をしていると考えているようだ。翼を広げた鳥に見えなくもない。

模様が刻まれた岩
ペトログリフ(岩刻文字)に詳しい人であれば、岩の表面の線や溝にいろいろな意味を見出すのかもしれない。
Aさんは、さらに山の奥の方へ進んでいく。そして一つの山のピークにたどり着いた。
目の前には二つの大きな岩があった。岩の表面には放射状の線が見える。

女神の墓の入口
Aさんの解釈ではこの小山自体が古墳になっている。3女神のうちの一人の墓であるとのこと。
この岩は墓室への入り口であり女陰を表しているという。
そして山のピークは少し広場のようになっているがその周辺部は石垣のように岩で囲われているという。実際Aさんは生い茂っている草木を少し払い除け、岩でできた垣の一部を見せてくれた。

山頂部の石垣
女神の墓ポイント(勝手に私が呼んでいる。)を離れ、更に山中の道なき道を進んでいく。
しばらく行くと磐群(いわむれ)がありたくさんの線が刻まれた岩がごろごろしている。歩きを進めながらAさんは時々森の一角を指しここは人が住んでいた場所などと説明をしてくれる。私にはただの森にしか見えないがAさんには人の住居跡であることが認識できるようだ。途中で何か勾玉のような形の岩が現れた。Aさんはやはり鳥であるという。どこかのお菓子会社のロゴのような形に私は勝手にひよこ石と名付けた。

ひよこ石
Aさんはどんどん山を進んでいく。ここで置いてきぼりを食らったら容易には戻れないだろう。スマホの電波も入らない。Aさんの後姿を見失わないようについていく。
そしてそれは突然現れた。

ヘビの石造物
もうヘビにしか見えない、、
正面から見ると、

正面から見たヘビの石造物
正面から向かって右の眼は作りかけで放置されているようにも見える。
これは、、、
言葉が出ない。
素人目ながら人造物に見えてしまう、、、
続いてヘビ岩(勝手に命名)から少し離れた場所になにか見えてきた。

顔の石造物
顔???
近づいてみると、、

顔石
顔にしか見えん、、
Aさんによるとこの顔はモンゴルの方を向いていると、、なんで中国を通り越してモンゴルなのかはよくわからなかったが、、、
顔の反対側を見てみると、、

顔石、岩が欠けて落ちている
顔の岩が欠けて下に落ちてしまっている。それでも対称的な形をしていたのではないかと思わせるその姿、、、
いやぁーすごい、、
顔石やと勝手に命名して何とか状況を客観的に見ようと努力する。
これ人工じゃない??
だとするとすごいな、、(語彙が急に少なくなる)
人だろうかそれとも何か猿のような動物だろうか、、神話の登場キャラクターである可能性もある。
この一帯はたくさんの岩がある。

きれいに3等分されたような印象に残る岩、、
次にたどり着いたのが、

船の舳先のようにも見える磐座
船の舳先のようにとがった岩が特徴の磐座(イワクラ)。
- 磐座の下部
- 磐座の側面
イワクラの下には奥行きのありそうな空間が広がっている。岩の上に上って景色を見てみると、、

岩の上から見た景色
海まで見下ろすことができた。
そして磐座を後にしてある岩のところに行った。

山中の拝所
ビディリであろうか、山中の拝所で持参した線香にAさんが火をつけ祈りの言葉を唱える。意味はほとんど理解できない。しかし自分の気持ちを定型文ではなく思ったままに伝えているように聞こえた。祈りの原風景を見たような気がした。
その後山を下りて休憩しそして食事を済ませた。
Aさんは夜も海辺の散策に連れ出してくれた。真っ暗闇の中、懐中電灯を片手に進んでいく。

メスの亀石
亀石。たしかに亀の甲羅に見える。
これはメスの亀で、オスのカメはもともとメス亀の左隣にあったが岩壁から取れてしまい横に転がっているとのこと。暗闇でよく認識できなかったが、Aさんによるとこれも人工的に構築されたもので、亀石の上は海神(わだつみ)の神が祭られているとのことであった。
この辺りはカミヤ地区というそうだ。神の屋敷もしくはカメの屋敷ということだろうか?
明るい時間帯にもう一度来たいと思った。
夜の闇の中パパイヤが怪しく黄色の実を付けていた。

パパイヤ
今日の写真をできるだけ早くバックアップを取っておきたい。
Aさんに挨拶を済ませ宿に戻った。



